竹富島を代表する伝統行事、種子取祭の奉納芸能が25日、世持御嶽で始まり、庭の芸能や舞台芸能、夜を徹して家々を回る「ユークイ」などを多くの島民や郷友、観光客らが楽しんだ。
国の重要無形民俗文化財に指定されている種子取祭は約600年の歴史があり、農作物の豊穣を願う行事とされている。
穏やかな天候の下、庭の芸能では、棒術や「馬乗者」、女性たちがこっけいなしぐさで戦う「腕棒」などの芸能が奉納された。舞台芸能では長者やミルク、製鉄の様子を面白おかしく演じた「鍛冶工狂言」などおなじみの演目が披露された。夏休みから稽古を続けてきたという小学生たちも参加し、懸命な演技を見せた。
舞台芸能の終了後、種子取祭最大の特徴といえる「ユークイ」が始まり、参加者らは3組に分かれ、夜を徹して家々を回った。
奉納芸能はきょう26日も行われる。