ソマリア沖の海賊監視から帰還 海自部隊「国際的に高い評価」

帰国し、出迎えた家族や支援者らと握手を交わす長谷川2佐(左)と隊員ら=25日、那覇基地

 海上自衛隊第5航空群(司令・中村敏弘海将補)は25日、7月末から海賊の警戒監視任務のため、アフリカのジブチ共和国に派遣されていた第32次派遣海賊対処行動航空隊の帰国行事を那覇基地で実施した。指揮官の長谷川裕介2佐以下約60人の海上自衛隊の隊員らが部隊に帰還した。

 防衛省は海賊が出没するソマリア沖・アデン湾の警戒監視任務を2009年から実施している。海上自衛隊からは護衛艦とP―3C哨戒機が参加した。岩屋毅防衛大臣の訓示を代読した中村司令は派遣について「国際社会からも高い評価を得ている」と述べた。海自の活動がインド洋や太平洋までの広い地域の秩序維持に大きく貢献していると強調した。
 同隊が派遣された海域は、ソマリアとイエメンの間にあり、日本にとっても重要なシーレーン(海上交通路)の一部。
 第5航空群は通常任務でP―3Cを使用した沖縄周辺海域の警戒監視を行っている。

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