4日告示9日開票の竹富町議選(定数12)で、八重山日報社は31日、立候補予定者15人のアンケート調査をまとめた。現町政が示している石垣支所を整備し、本庁舎機能を一時的に支所に移して役場移転する方針について、賛成10反対5と賛否が割れた。選挙後の議会勢力は賛成派の過半数が確実視される。
アンケートの設問内容は「西大舛町長は石垣支所を建設後、本庁舎機能を支所に移したあと、西表へ役場移転する方針を示しています」とし、賛否を問うもの。支所建設方針・手法に賛成したのは現職6新人4。反対したのは現職3新人2だった。
賛成する予定候補者からは「行政サービスを維持しながら移転すべき」、「石垣支所建設を先にしないと利便性の確保ができない」などの意見があった。
反対する予定候補者からは、「本庁舎建設を先にすべき。民意は決まっている」、「支所は町有地に早めの建設を」などの声があった。
定数12に対し15人が立候補予定のため、現時点で町議選では3人が落選する見通し。仮に賛成派3人が落選しても、議会での勢力は賛成7反対5となり賛成派が過半数を握る。
石垣支所面積は当初計画で約800平方㍍だったが、現庁舎の機能を一時的に支所に移す方針に変わったことで延床面積が約4千平方㍍に拡大。西表島への役場移転後は、支所内に「町民会館」を造る構想も町議会で浮上していた。
町執行部は支所の建設候補地を2カ所に絞ったが断念し、別の候補地を検討している。支所の工事着工予定は2019年度。西表大原での本庁舎建設は20年度を予定。