第11管区海上保安本部石垣航空基地(植野明基地長)は29日午後、同基地で今年4月に配属された新人の機動救難士、小倉雄介さん(31)に機動救難服の貸与式を行った。
機動救難服は7カ月にわたる座学や訓練、横浜防災基地での機動研修をすべて修了し、機動救難士として救助活動が行えるレベルに達した「あかし」として貸与される。
小倉さんは神奈川県茅ヶ崎市出身。横須賀、東京、横浜の配属を経て石垣へ。「石垣では急患搬送業務がある。しっかりと任務にあたり、経験を積み、機動救難士として人命を救助する役割を果たしたい」と抱負を語った。
機動救難士は船舶で発生した傷病者や海上で漂流する遭難者をヘリコプターで迅速に救助する専門チームの一員。気力、体力に優れた職員から選抜される精鋭メンバー。小倉さんは機動救難服の貸与式のあと、初めてとなる約2時間の救難哨戒活動に出発した。