新空港拡張とアクセス道早期開通を 石垣市議団が県に要請

県に要請する(右から)平良秀之議長、石垣亨氏、我喜屋隆次氏、長山家康氏、石川勇作氏、砥板芳行氏と大浜一郎県議=10月31日午後、県庁

 石垣市議会(平良秀之議長)の市議団6人は11月31日、新空港アクセス道路の早期開通・全面供用開始と新石垣空港拡張の2件を県に要請した。アクセス道路は、新石垣空港の開港を見据え、物流・交流の活性化や既存道路の混雑、事故の低減を図るために整備が計画されたが、平良議長は「当初2016年度に開通するはずだったが、延期されて2019年度になった。さらに新聞報道によれば2022年まで延びる」と繰り返し延期されている現状を指摘した。

 県は「重要路線と認識して進めている。2017年度末の進捗状況は事業費ベースで約35%、用地取得面積ベースで約67%。去る3月に平得北交差点から市道タナドー線までを暫定2車線で供用開始し、新八重山病院へのアクセスが向上している」と説明。その上で、延期の理由として用地取得、警察での交差点協議、橋梁関係などの課題を挙げた。
 石垣亨市議や我喜屋隆次市議は、沿道の国道390号線の交通量が増えており、危険な状況であると訴えた。石垣氏は「白保、宮良、大浜などはかなりの交通量で、年寄りが道を渡れない時間帯がある。子どもたちも通学路として使っている」、我喜屋氏は「今回は意見書を提出しているが、当初は県に対して抗議決議にするかも検討した。それくらい沿道に住んでいる市民の方々にとって重要な道路」と強調した。
 新八重山病院への道路は、暫定供用開始のままであるため街灯がない。砥板芳行市議は「夜間は真っ暗のなか病院へ行かざるを得ない状況。夜運転する人からは不安の声が出ている。中核病院に向かう唯一の道路であるため、そのあたりの対策もお願いしたい」と求めた。

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