「しらみづ」製造本格化 石垣の名水、観光客需要に期待

工場でペットボトルに入った「しらみづ」をチェックする工場の従業員=10月31日午後

 県内一高い於茂登(おもと)岳のふもとにある石垣島名蔵白水地区で、地下水からつくったミネラルウォーター「石垣島の名水 『しらみづ』」の製造が本格化している。有限会社しらみず開発(仲間稱社長)が、石垣市地域創生総合戦略の一環として現地に工場を建設した。「しらみづ」は軟水で「まろやかな口当たりとさっぱりした風味」(同社)が特徴。石垣島の新たな特産品として、増加する観光客などの需要が期待される。
 市は2016年3月に策定した地域創生総合戦略で22のプロジェクトを掲げており、このうち「石垣島の名水製造・販売プロジェクト」が、同社との官民連携で進められている。

 工場は7月にオープン。隣接する井戸から地下24メートルの水をくみ上げ、ろ過、殺菌、熱処理を経て500ミリのペットボトルに充填する。生産量は1日当たり5~6千本。従業員6人が製造作業に当たっている。
 事業費は約1億3千万円。国が自治体の地域創生総合戦略を支援する地方創生加速化交付金4千万円の交付を受け、工場の建物や「しらみづ」生産プラントの設置に活用した。
 出荷は9月から開始しており、現在、観光客が多い竹富島や石垣市川平地区の店舗で販売され、好評だという。増加する観光客の需要をにらみ、今後はホテルや飲食店を含めた販路拡大を図る。
 小売価格は120円から150円を見込んでおり、売り上げ1本当たり2円を児童生徒の島外派遣費用の基金として積み立てる。
 仲間社長は「石垣島のおいしい水を多くの皆さんに飲んでほしい。島のスポーツや文化振興の一翼を担うため、売り上げを子どもたちに還元したい」と話した。
 市企画政策課の棚原長武課長は「市の魅力やブランド創出、雇用創出につながる事業として期待している」と強調した。

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