県酒造組合(佐久本学会長)は「泡盛の日」の1日、首里城公園内で普及イベント「琉球泡盛の粋in銭蔵」を開催した。4日まで。琉球王国時代に首里城内で泡盛の保管場所だった「銭蔵(ぜにくら)」では泡盛のパネル展や古酒を熟成させる伝統的な「仕次ぎ」疑似体験、琉球楽器演奏、県内泡盛47銘柄の試飲が行われた。琉球王国時代に思いを馳せ、琉球泡盛を味わいながら、その歴史や文化に触れることができるとあって多くの来場者が訪れた。
試飲には泡盛初心者から愛好家まで、好みの泡盛を探しに集まった。希少価値の高く幻の泡盛と呼ばれる波照間酒造の「泡波」のほか、9月4日の「古酒(クース)の日」に発売された県酒造組合の「古酒の郷」などが並んだ。2018年泡盛の女王の林千種さんは「琉球王国時代に泡盛が保管されていた銭蔵で、泡盛を飲みながら琉球音楽を聴けるのが醍醐味。47銘柄の色々な古酒を試していただき、自分に合うものを見つけてほしい」と話した。
また銭蔵ではきょうからは「泡盛とチョコレートのマリアージュ体験」ができる。県酒造組合の富村朝弥さんは「泡盛とチョコレートのそれぞれの香りや味わい、個性が結び付き、新しい体験ができる」と参加を呼びかける。
3日には公園内の首里杜館で、歴史家でエンターティナーの嘉数仁然さんによる「琉球王国と泡盛の歴史ツアー」が開催され、首里城をめぐり楽しみながら学べる。ツアーは事前申し込み制。定員30人で、問い合わせは℡098-886-2020。