2018年度泡盛鑑評会表彰式(主催・沖縄国税事務所、県)が1日、那覇市内のホテルで開かれ、優秀な品質と認定された古酒を出品した泡盛製造場や製造責任者が表彰された。
43の泡盛製造場から99点が出品された。石垣市から沖縄国税事務所長賞に請福酒造有限会社の「請福ビンテージ」と有限会社高嶺酒造所の「おもと」が選ばれ、漢那憲隆社長と高嶺聡史社長に賞状、製造責任者の高橋満美登さんと高嶺善彦さんに表彰状がそれぞれ贈られた。
漢那社長は「市場では、泡盛自体がまだまだ不景気だが、伸びしろもあるので今後も品質向上を目指していきたい」、高嶺社長は「3年ぶりに受賞できた。従業員の励みにもなるので県内外はもちろん、特に地元の方に今一度飲んでいただきたい」と笑顔を見せた。
泡盛鑑評会は、沖縄県の伝統的銘酒〝泡盛〟の品質評価の結果と、理化学分析により得られる最新情報を製造現場に還元することを通じて、酒造技術の進歩・発展を促すために年に一度、沖縄国税事務所、沖縄県の共催により開かれている。本土復帰の1972年からスタートし、今年で回目。
10月2、4日には官能評価(きき酒)による品質評価会が行われ、今年度は「古酒の部」の二次審査に「泡盛フレーバーホイール」を活用した尺度評価や容器に残った残香(ざんこう)の評価を導入し古酒の魅力を最大限に見出す取り組みを行った。
1、2日の10~14時には、沖縄国税事務所別館1会議室で製造関係者を対象とした技術研究会が開催された。「泡盛フレーバーホイール」の実践活用例として、評価結果を示すレーダーチャートも展示された。