「健康長寿世界一」復活を 北部市町村〝やんばる宣言〟

「やんばる健康宣言」に集まった北部12市町村の首長または代理人=3日午後、名桜大学

 北部12市町村は3日、北部地域が一丸となって推進する「健康づくりプロジェクト」を発足させるため、共同で「やんばる健康宣言」を行った。1つの都道府県や市町村が健康宣言する例はこれまでにもあるが、12の市町村が足並みをそろえて実施するのは国内初の事例だという。北部地域では、医師不足や北部基幹病院の早期整備等が大きな課題となっているが、12市町村はこのプロジェクトを通じて地域医療を守り、「やんばるの健康長寿世界一」復活を目指す。

 名桜大で開かれたイベントで北部市町村会長の當眞淳宜野座村長は、12市町村の首長を代表して「私たち北部12市町村は、持続可能な社会を実現する」と宣言した。やんばる地域の人々が安心して健康的に暮らしていくには、相応の環境づくりが必要になる。その環境づくりのため、同宣言ではアジェンダ8(エイト)として8つの方向性を検討しており、実施に向けて努力する。
 アジェンダ8の項目は、「ヘルスリテラシーの向上」「医の拠点づくり」「知の拠点づくり」「専門人材育成」「医療データの蓄積・活用」「ITインフラの活用」「産業誘致・育成」「パートナーシップ」。単に医療の拠点を作るだけでなく、産業誘致・育成をも包含しているのが特徴で、名桜大学の本村純教授は「『やんばる健康宣言』は、健康を目指すだけの宣言では終わらない」と強調する。

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