国の重要無形民俗文化財の小浜島の結願祭が4日午前9時から、竹富町小浜島の嘉保根御嶽で行われた。結願祭は祈願の総まとめにあたる儀礼とされるもので、住民が総出でにぎやかに奉納舞踊を楽しんでいた。
まずミルクを先頭に入場したのは、北集落の面々。舞台衣装に身を包み、ゆっくりと子どもらを引き連れたミルクとともに、嘉保根御嶽の神前の庭を一周。この後、棒を披露する武将らが登場し、威勢良い掛け声で「太鼓」を鳴らし、その後に獅子が現れた。
ミルクの次には、福禄寿が登場。同様に南集落の一行が神前の庭を一周して、棒の武将と「太鼓」と「獅子」が続いた。北の棒、南の棒の順に演目があり、観衆からの拍手喝さいを受けていた。
庭の芸能の次は舞台の芸能で、ミルクが舞台に登場して、引き連れた供の者が座ぴらきとされる舞台を展開。その後、福禄寿の一行に入れ替わり、同様に座ぴらきの演目を披露した。
この後、舞踊と初番狂言を北集落・南集落それぞれが披露。さらに舞踊や狂言など続々行われて、この日だけで約50もの演目が展開された。
同日、西表島では、同じく国の重要無形文化財の節祭が行われた。