八重山からは3人が受賞 2018年度県文化功労者表彰

 県は13日、芸術文化の振興や文化財保護に尽力した個人や団体の功績をたたえ、県文化功労者として表彰した。1団体と14人の個人が表彰された。式辞を述べた富川盛武副知事は受賞者らについて「各分野で自己研鑽を重ね、継承や発展、後進の指導育成に努め、偉大な足跡を残してこられた」とたたえた。その上で「沖縄の文化の更なる発展のため、引き続き、お力添えを賜るようお願い申し上げる」と話し、文化継承のため協力を求めた。

 八重山からは、伝統芸能(八重山古典民謡)で高嶺ミツさん、同じく伝統芸能で(八重山伝統舞踊)で大盛和子さん、文化財保護で冝間照子さんが、それぞれ受賞した。
 高嶺さんは永年、八重山古典民謡の女性師範の先駆者としての貢献が認められ、受賞した。同日は不参加だったため、同保存会の糸洌長章会長が代理出席した。糸洌氏は高嶺さんについて「とぅばらーま大会でもチャンピオンになっている。女性民謡の先駆者だ」と指摘し、功績をたたえた。
 大盛さんは、県指定の無形文化財保持者として活躍し、普及促進にも貢献したとして表彰された。「舞踊界の皆様に支えられて今まで続けてこられたので感謝している」「元気なうちに続けていきたいと思う。継続して弟子の育成に尽力したい」と意気込みを見せた。
 冝間さんは国指定の重要無形民俗文化財「西表島の節祭」の演者としての功績が認められ表彰された。後継者育成でも評価された。「次の世代にも継承したい」と意欲を見せた。
 富川氏は沖縄の文化について「いつの時代であっても県民生活に深く根ざし、繰り返された『世変わり』でも、新たな時代を切り開く(心の)拠り所であった」と指摘。特に戦後の復興期では県民の心の大きな慰めになったとし、今後も「人々が豊かに活力ある社会を築き、世界と友好を深めていく基盤として本県の発展にかかせない」と強調した。

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