開院1カ月余、患者数増 案内表示など課題も 新八重山病院

開院から1カ月が経過した新八重山病院。中央フロアにはミンサー織のタペストリーや装飾品が施され、落ち着いたやすらぎの空間を提供している=11月初旬、八重山病院

 県立新八重山病院(篠崎裕子院長)は10月1日の開院から1カ月余りが経過した。一般外来・救急を合わせた患者数は前年同月より231人多い1万39人が訪れた。経営課は「開業医を利用している人たちが新病院へ行ってみたいというのが数字に表れたのでは」と見ている。生まれ変わった新病院には「清潔で気持ちいい」という声がある一方で、「広くなった分、迷いそう」「案内表示が分かりづらい」との声もあり、改善すべき課題はまだ多そうだ。

 病院構内には、リハビリのための散策路が設けられているが、木が一本もなく、患者は木陰のないところで散歩を余儀なくされている。病院側は「八重山病院OB会などボランティアから樹木の提供を待っている段階。休憩用のベンチも設置したい」(篠崎院長)という。
 一方、468台収容可能な有料駐車場は、旧病院よりはるかに余裕があるため、満車状態には至っていない。1時間300円の駐車料金は、総合受け付けで駐車券を提示すると100円に割引される仕組み。しかし、割引を忘れて駐車場から車を出す際は300円、1時間を超えると400円を請求されるので、注意が必要だ。
 また、障がい者用スペースに健常者が駐車しているという苦情もあり、病院側では「車いすや歩行の困難な人、妊婦以外の人は車を止めないで」と協力を呼び掛けている。
 金融機関のATMが少ないのも課題の一つだ。現在、コーナーにはろうきんのATMしかない。総務課では「金融機関に設置を呼び掛けているが、経費がかかるため、二の足を踏んでいるのが現状」と話す。10月22日オープンのレストラン「七海」は利用者から好評。日を追うごとにメニューを増やすなど、客のニーズに応えている。
 病院1階の中央のフロアには、海をイメージしたブルー、てぃだ(太陽)をイメージした明るいオレンジ系のミンサー織の装飾品やタペストリーが飾られ、病院を訪れる人々に落ち着いたやすらぎの空間を提供している。業者の寄贈によるもので、みんさー工芸館が制作した。(写真・文 南風原英和)

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