陸自配備の説明会不参加 「アリバイづくり」と批判 周辺4地区

陸自配備計画に反対し、ガンバロー三唱で気勢を上げる住民ら=20日、開南地区

 沖縄防衛局が21日、石垣島平得大俣地区への陸上自衛隊配備計画について説明会を開催することを受け、予定周辺の4公民館は20日、不参加を表明した。「ごく一部の配備推進派住民を担ぎ出してのアリバイづくりにほかならないことは明白」などとする抗議声明も出した。4地区対象の説明会は21日午後6時半から健康福祉センターで開かれる。

 説明会への不参加を表明したのは、於茂登公民館(喜友名朝昭館長)、開南公民館(小林丙次館長)、川原公民館(大城潤一館長)、嵩田公民館(高宮耕館長)。抗議声明では、予定地周辺が水源地であり、希少植物の生息地だとして、環境アセスを厳格に行った上でより多くの情報を明示するよう求めている。
 開南地区で記者会見した館長らは「4地区に限った説明会に何の意味があるのか」「自然豊かな平得大俣地区を売却させないため、最後まで戦う」「合意のない強引な配備は絶対に受け入れられない」などと訴えた。
 平得大俣地区への陸自配備計画を問う住民投票の実現に向け、署名活動への協力も呼び掛けた。

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