石垣市は、旧石垣空港跡地に移転新築する新庁舎建設工事の一般競争入札を12月25日に実施する方針を固め、20日、入札を公告した。落札されれば年明けにも臨時議会での承認を経て仮契約を行い、工事に着手する考えで、工期は2021年3月15日まで。市は7月と10月にも入札を行ったが、予定価格の超過などでいずれも不調に終わっていた。
公告によると、新庁舎は地下1階地上3階建てで敷地面積3万159平方㍍、建築面積7664平方㍍。予定価格は42億3400万円(税抜き)。最低制限価格を設定する。
2017、18年度の石垣市建設工事入札参加資格者名簿に登録されていることが条件だが、地元、県内、県外を問わず入札に参加できる。申請書の提出期限は12月11日まで。
新庁舎建設は巨額の予算を伴う市の一大プロジェクトとして建設業界の期待が大きかったが、2度にわたって入札が不調に終わった。地元業者と予定価格の折り合いがつかなかったことや、建設業界の人手不足が原因と見られ、市は地元業者優先・分離分割発注を断念した。
建設工事が落札されれば、市は12月26日に設備工事の入札を実施する。設備工事に関しては、地元業者優先の指名競争入札を予定している。
新庁舎建設室の大城智一朗室長は「地元業者にも建設工事に関与してもらいたいという思いはある。関心を持ってほしい」と話した。