国と沖縄県は22日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、東京都内で協議した。14日に続く3回目の協議で、国は杉田和博官房副長官が、県は謝花喜一郎副知事が出席した。謝花氏は協議後、記者団に「平行線だった」と述べた。4回目は来週を予定し、集中的な協議は最後となる見通しだ。
謝花氏は、米側が緊急時には辺野古以外の滑走路の長い民間施設を使えるよう求めている点を指摘し「他のプランを検討した方がいい」と辺野古移設断念を訴えた。
一方、杉田氏は「辺野古移設を断念する考えはない」と述べたという。
国と県による協議は移設工事を再開した政府に対し、県が対抗措置を申し出るまでの約1カ月を想定して始まったが、その後も必要があれば意見交換する考えで一致している。