離島の特産品ずらり 平成最後のフェア開幕

大盛況だった初日23日の様子。24日、25日も行われる=23日、奥武山公園

 県内各地の離島から特産品を集め販売するイベント「離島フェア2018」が23日から、那覇市奥武山の沖縄セルラーパーク那覇で始まった。25日まで。各離島自慢の食品や商品が集められ、伝統芸能にも触れられる催しも。初日から大勢の家族連れなどでにぎわっている。平成最後の離島フェアは、30回目の節目にもなった。

 参加企業がブースを設置した特産品会場では、買い物客がお目当ての商品を探し、品定めをする姿が見られた。各離島の飲食店が料理を提供した屋外の飲食コーナー「離島食堂」も盛況。人気料理を出す店には、客が長蛇の列を作った。
 会場内は北部地区、中・南地区、八重山地区、宮古地区などに区分けされ、その地区内で営業する事業所がブースを出した。各ブースには、事業所が販売する地元の食材を使った食品などが並び、来場者の目を楽しませた。県内市町村や奄美の観光物産協会もコーナーを設置し、スタッフがパンフレットなどを配布。各市が魅力をPRした。商談を行うブースや過去の大会を振り返るコーナーも設けられた。
 お昼時の「離島食堂」では、青空の下、多くの来場者が訪れた。また、「美ら島居酒屋」と名づけられた酒類を提供するブースも設置された。
 同日午前10時半からは表彰式も行われ、優良特産品の表彰だけでなく、島おこし奨励賞やポスター図案コンクールの表彰も行われた。
 ビールと泡盛を混ぜた酒類「石垣島ハイ・ビール」で優秀賞を受賞した石垣島ビールの塩谷篤社長は、ハイボールが全国的に人気となりつつある業界内で、飲みやすい酒類を提供できたと胸を張る。また、アルコール度数を上げたことで長持ちできると強調。沖縄本島だけでなく、県外や国外も視野に販路拡大に期待を込める。優秀賞受賞は「良い後押しになる。非常にうれしい」と語った。離島フェアは24日、25日も開催され、オープンは午前10時から。
 八重山地区の他の受賞は以下の通り。▽優秀賞・八重泉Butterfly Pea(八重泉酒造)▽特別賞・いりおもてじまの完熟パインアップルで作ったスイートチリソース(みなとのやおや)、石垣牛すじ味噌煮込み(ゆいまーる牧場)▽ポスター図案コンクール奨励賞・仲野太惺君(登野城小3年)

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