県車海老漁業協同組合は県産車えびの最盛期を迎える12月を前に「今が旬!美味(おい)しさ体験第7回車えび祭り」を23日、那覇市の琉球新報ビル1階広場で開催した。
県内には18カ所の車えび養殖場があり、生産量、生産額ともに全国一を占めるが、県内での消費は少なく、9割近くが県外へ出荷されている。同組合の具志司さんは「沖縄が生産量日本一ということを知ってもらいたい。県内では車えびの認知度が低いが、地元で獲れる食材を地元の皆さんに食べてほしい」と呼び掛けた。
会場ではパネル展や親子勉強会が用意され、多くの子どもたちが車えびについて学んだ。
またつかみ取り体験では、子どもたちが初めて触れる車えびを恐がりながらも、うまく捕まえた車えびをうれしそうに眺める姿が見られた。那覇市小禄の栄野比啓太君(6)は「飛び跳ねてきたけど、自分で捕まえた」と自慢げに話した。
朝に獲れたばかりの新鮮車えびを丸焼きにして開かれた試食会では、香ばしい香りが会場周辺まで広がり、多くの人が列を作った。那覇市の稲葉直美さん(48)は、「えびの風味やうま味がしっかりしてておいしい」と舌鼓を打った。