全国で多岐にわたるレジャー事業のトータルプロデュースを手掛けるカトープレジャーグループ。県内では子会社のKPGホテル&リゾートがオキナワグランメールリゾートとカフーフチャクコンド・ホテルを運営。またグランディスタイル沖縄読谷ホテル&リゾートの新設を予定している。加藤友康代表取締役兼CEOに話を聞いた。
―カトープレジャーグループについて。
「トータルプロデュースや業態開発のできる会社ということで評価をいただいている。クライアントのご要望に応じたものを作ることができ、運営、そして収益を還元できる」
―強みは?
「レストランは千円の単価からファインダイニングまで。宿泊も1万円台のところから国内で一番高い値段までを変幻自在に作り、運営できるのが強み」
―沖縄の観光市場について。
「日本で唯一無二のトレジャーアイランドで、素晴らしい場所。文化や歴史、自然、そして人、これらが兼ね備えられた日本を代表するリゾート地だと捉えている」
―沖縄における地域密着の事業運営について。
「県内約780人のスタッフのうち約90%以上が県内出身者。また地域のお取引先様に支えていただき事業を行っている」
―積極的に社会貢献やダイバーシティーに取り組んでいるが。
「お客様だけでなく、地域の発展というものをしっかり意識し、そこに役割を見出さなければ、存在の意味もないと思う」
―これからの観光産業について。
「国内はホテルラッシュで、オリンピック、万博、IR(統合型リゾート)など課題もある。インバウンド政策には明るい兆しが見えるが、これがコケると観光業は相当悪くなる。別の側面では、不動産の投資事業におけるホテルが評価されている。それぞれのホテルが地域に応じたオリジナリティーをしっかり持つことは非常に大切。ホテル以外ではアクセスやアクティビティの面で充実を図るべき」
―県内企業が海外で展開するためには。
「オリジナリティーをアピールして展開すること。あとはローカリゼーション。我々で言えば、うどん専門店の『つるとんたん』が海外で成功しているが、日本と同じものを海外へ持っていけば失敗する。良い所を伸ばし、それぞれの地域に対応できるよう変化させ、ブランドを作り上げることが成功の鍵」