八重山日報社は11月30日、沖縄の言語、文学、芸能の研究に顕著な実績を挙げ、または八重山の祭祀・文化の継承に大きな役割を果たした団体・個人に贈る第2回宮良當壯賞に県指定無形文化財八重山民謡技能保持者の伊良皆高吉氏(80)、元県立芸術大学名誉教授の加治工眞市氏(80)を選んだ。伊良皆氏は八重山の古典芸能を全国に広めた。加治工氏は、鳩間島を中心に八重山方言の全容解明を目指した研究が評価された。
受賞を受け伊良皆氏は「立派な賞を頂いて恐縮です。謹んでお受けして、今後も努力していきたい」と感想を述べた。加治工氏は「こういった研究をしている者にとって、受賞はありがたい事です」と所感を述べた。
石垣繁審査委員長は伊良皆氏について「八重山だけでなく、全国・世界に八重山の古典芸能を広めた第一人者」、加治工氏については、「鳩間島を中心に琉球方言を県全体から俯瞰した研究を行った緻密な研究者」と2氏の選考理由を述べた。
授賞式は来年2月を予定している。