石垣市障がい福祉の仕事と住まいから考える「移住体験ツアー」が11月30日から12月2日まで市内各所で実施されている。
11月30日午後、東京、大阪からの参加者4人が市役所で開かれたオリエンテーションで概要説明を受けた。
中山義隆石垣市長は「石垣島は福祉人材が不足している。ツアーで石垣を知り体験を通し石垣移住を検討してほしい」とあいさつ。
この後、参加者4人は白保公民館に移動。まるたか農園の高西タマ子さん(82)を講師に、娘の友利里枝さんが助手を務める沖縄料理体験に挑戦。ツルムラサキの白和え、パパイヤチャンプルー、サーターアンダギーなどを約1時間半で完成させた。
高西さんは「石垣の素材をふんだんに使って皆さんが頑張って作った料理を味わって。石垣に移住したら農園に来てまた料理を作りましょう」とねぎらった。
東京から参加した井口政基さん(37)は「石垣は初めて。気候が温かい。手作り料理が楽しみ」、太田夏海さん(33)は「東京は慌ただしいが、ここではゆっくりと福祉の仕事ができる」、大阪の比多岡妙子さん(51)は「石垣は3回目。ボランティアで来たかったがツアーに応募した。移住は憧れ。前向きに検討したい」、大阪の中藤大治さん(46)は「石垣に住みたいと思っている。移住については妻や子どもの後押しもある。ツアーで仕事や住まいをイメージし実現させたい」とそれぞれ答えた。
関係者によると、これまで保育関連ツアーを2回実施し、3人が石垣島に移住した実績があるという。同ツアーでは星空体験、福祉関連施設見学、不動産物件見学が予定されている。