県立新八重山病院の敷地内で8月22日から建設中だった上地薬局いしがき店がこのほど完成し、2日から営業開始する。 敷地内薬局は高齢者や体の不自由な人などの利便性を図るため、八重山の医療を守る郡民の会が県病院事業局などに要請していた。
これを受け、県は県薬剤師会や郡民の会双方と意見交換したうえで、敷地内薬局の設置を決定。公募型プロポーザル方式で入札を行い、株式会社リーフが運営する同店を選定した。
完成した薬局は鉄筋コンクリート造り赤瓦屋根の平屋建て。総面積は165平方㍍で、大川にある旧薬局と同規模。
最大の特徴は在宅で持続点滴が必要な患者に対応するため、石垣市内の調剤薬局で初めてとなる無菌調剤室(クリーンルーム)を整備したほか、入口にインフルエンザ患者などに対応する感染対策室を設けている。
営業時間は午前8時半から午後10時までで年中無休。救急患者などに対応するため、従来の午後6時閉店、土日祝祭日の休業も改めた。
病院敷地内に薬局ができたことで、患者は薬を取りに遠くまで歩いて行く必要はなく、高齢者や足腰の不自由な人たちには、とても便利になりそうだ。(文・写真 南風原英和)