西表中野わいわいホールで1日、「第19回竹富町民俗芸能発表会」(竹富町民俗芸能連合保存会主催、竹富町教育委員会共催)が賑やかに開かれ、本年度の功労者8人の表彰が行われた後、各島々の民俗芸能保存会が舞踊や狂言を次々と披露した。
舞台は「マサカイ」(竹富)で幕開けし、大原節(新城)、殿様節・船浮乙女(船浮)と続き、古見の結願祭で演じられる狂言「長者の大主」では、子どもらが大人に交じって踊りや狂言を見事に披露し、会場からは惜しみない拍手が送られた。
第2部では、去る9月24日に東京国立劇場公演で演じられた芸能が披露され、出演者がヘラを持った男性1人の力強い狂言「ピラ狂言」(鳩間)、「干立口説」(干立)、「デンサ節」(上原)、「節祭パチカイ」(西表)の完成度の高い舞踊で観客を魅了した。
今回は特別出演として、祖納こども会による「前乗りパチカイ」、第17回竹富町デンサ節大会子供の部最優秀賞狩俣幸奈さんによるデンサ節の独唱、上原・白浜・西表各青年会による舞踊も披露され、後継者が確実に育っていることをアピールした。
功労賞受賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽内盛總子(竹富)▽又吉恵美(黒島)▽田盛吉(波照間)▽波照間シゲ(新城)▽仲宗根結十子(鳩間)▽川満美江子(上原)▽塩川用勝(干立)▽山田ケサ(西表)