琉球大学(大城肇学長)とKPGホテル&リゾート(田中正男社長)は沖縄の基幹産業の観光・ホテル業界を学ぶ寄付講義をこのほど行った。恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテルで、受講生はグループに分かれ、恩納村の自然や特産品を活かした宿泊商品を企画し発表した。「親子三世代」や「旅×健康」などをコンセプトにしたさまざまな企画が挙がった。企画した商品に対し、旅行者や旅行予約サイト運営会社の役員らが審査員を務めた。
最優秀賞には「琉球カフーチーム」の「タイムカプセル宿泊プラン」が選ばれた。ホテルの一室をタイムカプセルに見立て、記念日の宿泊客をターゲットに毎年同じ日、景色、客室、夕日を体験できるとし10年間同額で宿泊できるプランを提案。
季節や曜日によって変化する需要を平準化できるメリットを挙げた。また同プランは特典に「サンゴの植え付け栽培体験」、「海ぶどうの海面養殖オーナー権」、「泡盛の海底熟成権」が含まれる。将来的な売り上げの担保、環境保全、恩納村への直接的経済貢献などが期待されるとした。恩納村の地域特性を踏まえていたとして今回評価された。