第41回八重山古典音楽コンクール発表会(主催・八重山古典音楽協会、後援・八重山日報社、八重山広域市町村圏事務組合)が8日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、三線、箏曲、笛、太鼓の各部門合格者72人が晴れ舞台で演奏を披露した。会場には合格者の友人や家族など多くの聴衆が訪れ、演奏に拍手を送った。
発表会は受賞者全員による大迫力の「鷲ぬ鳥節」斉唱で幕開け。新人賞受賞者の「鶴亀節」、笛新人賞受賞者の「鳩間節」、優秀賞の「蔵ぬぱな節」、最高賞の「いやり節」と続いた。笛独唱では玉那覇愛里さんが「しょんかね節」を演奏した。
幕間には同協会の上地宏芳会長があいさつした。
流派ごとの演奏では安室流協和会が「真南乙節」「とーすゐ」、安室流保存会が「崎山節」「崎山ゆんた」、大濵用能流が「固節」「目出度節」を披露した。
三線優秀賞の独唱では、青野雅人さんが「蔵ぬぱな節」、本盛楓佳さんが「小浜節」を演じた。
発表会の後半から、最高賞受賞者が続々と登場し、全員で「越城節」を斉唱。太鼓最高賞の本底薫さんは「くいぬぱな節」、箏曲最高賞の瀬名波恵子さんは「仲筋ぬヌベーマ節」を奏でた。
三線最高賞からは最年少合格者の鈴木菜月さんが「揚古見ぬ浦節」、野崎優子さんは「月ぬまぴゐろーま節」を演奏した。
舞踊では星風会前盛フミ舞踊研究所、喜扇会山盛久子舞踊研究所、光扇会荻堂久子八重山民俗舞踊研究所が発表会に華を添えた。
発表会の最後は関係者全員で「弥勒節」。幕が降りるまで来場者に手を振り続けた。
今年のコンクールには三線128人、箏曲3人、笛15人、太鼓18人の計164人が応募。このうち72人が合格し、合格率は44%だった。最高賞各部門の合格率は箏曲100%、笛33%、太鼓25%、三線4%だった。