200人規模の「第九」 感動の響きに1700人魅了

ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調作品125」を合唱団が高らかに歌った=9日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 第4回沖縄国際音楽祭「第九 in OKINAWA」(主催・同実行委員会)が9日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開催された。琉球交響楽団の演奏に乗せ、豪華ゲストや200人規模の合唱団が共演し、1700人以上集まった観衆を魅了した。
 また開催前には那覇市立石嶺小学校合唱団によるウェルカムコンサートが開かれた。同合唱団はNHK全国学校音楽コンサートで銅賞に輝いている。

 第一部ではギリシャ出身で卓越した表現力で世界的な人気を誇る大プリマ・ドンナのディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)が観客を魅了。ヴェルディの作品、オペラ「運命の力」より「神よ、平和を与えたまえ」やプッチーニの作品、オペラ「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」など美しい歌声を披露。第二部はベートヴェン作曲「交響曲第9番ニ短調作品125」を200人の合唱団が高らかに歌い上げた。魂を揺さぶられる感動の響きに観衆から鳴りやまない拍手と「ブラボー」の声が響いた。
 アンコールは同音楽祭恒例の「芭蕉布」。県立芸術大学非常勤講師で作曲家の瑞慶覧尚子さんが編曲した「芭蕉布」を人気作曲家の新垣隆さんがオーケストラ編曲した。観衆総立ちで大合唱し、美しいハーモニーを響かせた。同音楽祭は第九を通して沖縄の音楽文化の発展や国内外との文化交流、県民の豊かで文化的な生活への貢献を目的に開催された。
 「芭蕉布」を編曲した新垣さんは同音楽祭について「沖縄の皆さんで演奏されるとても貴重な機会。これからも開催が続いてほしい」と語った。

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