今年オープンした那覇市泉崎の複合施設「カフーナ旭橋A街区」に15日、新沖縄県立図書館が開館した。同市寄宮にあった旧館と比較し、延べ床面積は約2倍の1万3千85平方メートル、図書収蔵能力は約3倍の216万冊になった。クレーンやコンテナなどの機械を使い指示した本をカウンターまで運ぶ「自動化書庫」も完備され、約50万冊を収蔵する。カフーナの3階から5階までを占め、子どもたちが読書を楽しめるコーナーから、ビジネス関連や各種情報、郷土資料を集めたエリアなどで構成される。
開館式で富川盛武副知事は「バスとモノレールの交通結節機能が向上した場所に、県の地理的特色や歴史、文化の独自性を重視した図書館が開館を迎えた」と述べた。
新県立図書館が入るカフーナは沖縄都市モノレール旭橋駅と直結し、バスターミナルもある。開館時間は午前9時から午後8時までで、ビジネス帰りの会社員なども利用できる。休日は火曜日と年末年始。
県民だけでなく県内に1カ月以上滞在予定の人でも作成できる「利用カード」を使い、借りる本人だけで貸し出し手続きを済ませられる「セルフ貸し出し機」が利用できる。書籍の自動検索機や予約した本の受け取りコーナーも備える。
ビジネス関係者が調べ物や業務ができるエリア、音漏れがしない会議エリアもある。
15日から24日までは4階交流ルームで図書館が所有する貴重資料を公開。「首里古地図」などが展示される。