(一社)県サッカー協会(具志堅朗会長)は18日、県庁を訪れ県のJ1規格サッカースタジアム整備事業が進んでいないとして、富川盛武副知事に早期整備を要請した。具志堅会長は「J1ライセンス取得に必要なJ1規格スタジアムの整備は欠かせない。スポーツツーリズムを含むスポーツ産業イノベーションによる経済効果も期待される」と話した。
今シーズンFC琉球が県内チーム初のJ3優勝とJ2昇格を果たした。このため県は「スポーツアイランド沖縄」の実現に向け、J1規格スタジアムの整備を重要な課題とし、昨年10月に同事業の基本計画を策定した。
富川副知事は「FC琉球が近い将来J1に昇格することを大いに期待している。県も整備が間に合うように検討している」とした。県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長は「試合の日以外でも人が集まれるよう周辺と一体化した整備が必要。サッカーの勢いを子どもたちにも広げ、青少年健全育成にも繋げたい」と答えた。
要請にはFC琉球や沖縄SV、女子サッカーチームのヴィクサーレ沖縄FCナビィータ、全保連琉球デイゴスの選手や関係者らも同席。FC琉球の徳元悠平選手は「サッカー専用スタジアムができることで、サポーターと選手の距離が縮まって選手に声が伝わる」と要請した。全保連琉球デイゴスの金城奈苗選手は「小学生の時は芝のグランドの整備も進んでおらず土の中でサッカーをしていた。徐々に整備が進んでいるが、次は綺麗なJ1規格のグラウンドを整備してもらい、子どもたちの目標がもう一段上がるようになれば」と期待した。