「白タク・白バス防止キャンペーン」の一環として、内閣府沖縄総合事務局は19日午前、石垣市観光交流協会や県警らと協力し、石垣市の新港クルーズ岸壁で、クルーズ船から降りてきた旅行客へのチラシ配布等を行なった。東運輸㈱の久場島清俊常務取締役は「日本の法律では違反だが、外国の旅行者は自分には関係ないという意識。制服警察に離島ターミナルで立ってもらったほうが、効率がいいかも」と指摘し、白タクを目撃したら通報するよう求めた。
訪日外国人客を対象に道路運送法の許可を受けないまま白ナンバーの自家用車で旅客を有償運送する違法な「白タク」は、全国的に問題となっている。
正規タクシーと異なり運転手は2種免許を取得しておらず、運転技能が担保されていない。任意保険への加入がない場合には、事故時の補償が十分になされない恐れもある。
同協会の請盛真実副会長は「チラシ配りは、関係機関と連携して何度かやっている。今はここ(新港クルーズ岸壁)ではなく、ここから離島ターミナルまで旅行客を運んでから、ターミナル近くで白タクに乗るのが多い」と指摘した。
同事務局は11月中旬から12月中旬まで、宮古島市、石垣市、沖縄本島でクルーズ船寄港日にあわせた「白タク・白バス防止キャンペーン」を実施している。