沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議名護(稲嶺進代表)は19日、辺野古の埋め立て用土砂の搬出する琉球セメント安和桟橋の使用停止を求め、浦添市にある同本社前で要請活動を行った。しかし同社が要請書の受け取りを拒否したため、約100人の反対派らがこれに反発し、罵声が飛び交った。
「要請書を受け取ってほしい。誠意を見せてほしい」とする同会議に対し、同社職員は「対応できない」とした。交渉した沖縄平和運動センターの山城博治氏は「『門前払いをして追い返した』とテレビも新聞も報道するがいいか。入口で門前払いをするなんて防衛局でもやらない」と詰めよる場面もあり、30分以上に及ぶ押し問答が続いた。
島ぐるみ会議の稲嶺進代表は「脅しや糾弾に来ているのではない。真摯に私たちの要請を受け止めてほしいただそれだけ」と訴えた。
山城氏は「全県民に向かって琉球セメントは一切対応しませんというのと同じ」とした。「ヘリ基地いらない二見以北十区の会」の浦島悦子さんは「県を代表する企業が県民に対してこのような態度をとることは企業イメージのダウン」とした。
その後、同社側が改めて日程調整に関する電話で応じることで了承し、事態は収拾した。反対派らは今後の誠実な対応を求め頭を下げたが、一部反対派から不満の声が漏れた。那覇市在住の男性は「今日は山城さんや名護の人の顔に免じて従う。次来るときはテントを張って長期戦をするという思いで臨もうと」と呼び掛けると、気勢が上がった。