名護警察署(山田聡署長)は20日、名桜大学(山里勝己学長)と「犯罪の起きにくい社会づくりに関する協定」を締結し、同日、「ヤンバルちゅらさんガール」を同大学応援団チアリーディング部に委嘱した。
協定は犯罪被害防止に関する広報啓発活動、不審者情報の通報、防犯ボランティア活動に対する支援活動など両者が相互に連携して取り組むことで、より安全で安心な犯罪の起きにくい社会づくりの実現を目指す。山里学長は「学生を育て、研究や地域貢献をしていくという大学の使命を推進するためには学外の皆様と協力しながら進めるのが一番良い。その点からも本協定書を締結できたことを大変感謝する」とあいさつした。
県内では被害届など犯罪件数が2002年の約2万5千件がピークで昨年8千件に減少。しかし山田署長は「サイバー犯罪、特殊詐欺、いわゆる顔が見えない新たな犯罪が増え、子供や女性に対する犯罪は後を絶たない」と指摘。「治安維持のための声掛け、不審者の通報、そういう小さいことをやっていただきたい」と協力を求めた。
同大学応援団チアリーディング部の髙橋真央さん(3年)は「私たちの取柄は笑顔や元気さ。これからも大学生らしいフレッシュな笑顔を生かして、安心・安全な地域にするため頑張っていきたい」と意気込みを語った。ちゅらさんガールは犯罪防止に関する各種イベントへの参加、子ども・女性の犯罪被害防止、特殊詐欺の被害防止の広報啓発に取り組む。
山田署長は「今のありのままをしっかりと警察の広報活動に生かしていただきたい」と期待した。