2018年秋の叙勲で旭日双光章を受賞した琉球舞踊玉城流寿宜の会家元の宜保雅子さん(本名・宜保正子)(81)への伝達式が21日、県庁で開かれた。県文化観光スポーツ部の山城貴子統括監から勲記と勲章を受け取った宜保さんは「立派な栄えある賞をいただき光栄に思う。これまで私を支えてくださって方々がいたからこその受賞」と喜びと感謝の言葉を述べた。
宜保さんは琉球舞踊の実務家として数々の公演で質の高い演舞を披露し、2004年には県指定無形文化財沖縄伝統舞踊」保持者として認定された。1972年に開いた「玉城流寿宜の会 宜保雅子琉舞道場」では後進の指導に力を注いできた。沖縄芸能連盟で琉球芸能の正しい継承と保存育成に取り組まれたほか、琉球古典芸能コンクールにおける舞踊部門の審査員を務めるなど、琉球舞踊界全体の後継者育成や普及発展に貢献してきた。
山城統括監は「この度の受賞は永年にわたり芸道に並々ならぬ情熱を傾け、努力を積み重ねてこられたご功績が高く評価されたもので、深く敬意を表す。今後とも世界に誇れる琉球舞踊の継承発展のため一層のお力添えを」と同部嘉手苅孝夫部長のあいさつ文を代読した。宜保さんは「これからも指導育成に体力の続く限り頑張っていきたい」と今後の抱負を語った。