沖縄への思い「格別」 天皇誕生日で所氏が講演

講演する所氏。会場には現職の国会議員や首長経験者ら多くの人が集まり、耳を傾けた=23日、県青年会館

 平成最後の天皇誕生日となった23日、県内でも天長節の慶事をお迎えする行事が行われた。一般社団法人皇室崇敬会は県青年会館で「天皇誕生日を祝う県民の集い」を開き、京都産業大学の所功名誉教授が講演した。
 今年の誕生日に当たり、天皇陛下が沖縄に言及されたことについて「格別なことだ。他の都道府県に言及はない」と指摘。県民が経験した沖縄戦や、対馬丸で両陛下と同世代の人が多く亡くなったことを挙げ、両陛下が沖縄に特別な思いを持たれていると指摘した。

 陛下はインタビューで沖縄に触れ「先の大戦を含め、長い苦難の歴史をたどってきた。沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていく私どもの思いはこれからも変わることはありません」と述べられた。
 所氏は、天皇陛下が皇太子であられた終戦直後の1945年の9月に「沖縄の友達へ」との題名で作文を書かれていたと紹介。生涯、沖縄への思いを持ち続けられたが、沖縄への行幸啓をかなえられなかった昭和天皇の御製も紹介し、今上陛下は「そのお気持ちを受けておられる」と述べた。陛下にとって沖縄は「お小さいころからの大事なテーマ。お父様の思い・務めを自分が代わって果たさねばならないとし、11回も(行幸啓を)重ねられた」と説明した。
 戦後、憲法によって体系化された「象徴天皇」について「人間として最高の真心、思いやりを体現されること。陛下は何をすべきかを日々考えながら象徴天皇の役割を果たそうとしてこられた」との見方を示した。「皇室が日本にあることで、我々が日本に安心して住める」とも強調した。

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