知事に転出した玉城デニー氏の衆院議員失職に伴う来年4月21日の衆院沖縄3区補欠選挙を巡り、自民党の自治体議員や経済界などでつくる選考委員会は24日、島尻安伊子元沖縄北方担当相(53)を擁立する方針を決めた。島尻氏も立候補の意向を示しており、自民党県連は近く党本部に公認申請する。
同補選は、夏の参院選の前哨戦としても位置付けられる。沖縄3区は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先、名護市辺野古を抱えているため、辺野古移設の是非が争点となるのは確実だ。
選考委は、島尻氏の官邸との太いパイプを評価したという。
玉城氏が所属した自由党の県連も24日、選考会を開き、候補者を2人に絞った。年内をめどに決定する方針。9月の知事選に続き、安倍政権と玉城氏を支える勢力「オール沖縄」との全面対決となりそうだ。
島尻氏は仙台市出身。那覇市議を経て2007年に参院補選で初当選、10年に再選したが、沖北相だった16年に落選した。同年から沖北相補佐官を務めている。