中国で2015年7月に公安当局に拘束され、国家政権転覆罪に問われた人権派弁護士、王全璋(おう・ぜんしょう)氏の26日の初公判。地裁周辺では、民主主義国家では考えられない異常な光景が繰り広げられた。
100人を超える公安当局者が配置された。海外メディアから多数の記者らが詰め掛けたが、地元メディアと称する集団が、海外メディアの記者らにカメラやマイクを向けて「中国は法治国家なのになぜ批判するのか」などと質問し、取材を妨害。
米国、英国、ドイツ、スイスの外交官が「人権侵害を懸念している」と述べて傍聴を求めたが、地元当局者が「司法手続きに問題はない」と述べて拒否した。