県出身選手初となるパ・リーグのMVPと本塁打王に今季輝き、不動の4番としてチーム10年ぶりのリーグ優勝に貢献した埼玉西武ライオンズの山川穂高選手(27)=那覇市出身=への那覇市民栄誉賞授与式が28日、市役所で開かれた。
城間幹子市長が賞状と記念品を贈り「山川選手の活躍は那覇市、沖縄県の誇り。多くの野球少年少女の励み、夢となって、大きな希望を与えてくれる」とたたえた。駆け付けたファンら100人から盛大な拍手が送られた。
山川選手は「日本代表と同じくらいの気持ちで沖縄県出身、那覇市出身であることを背負ってやってきた。野球を始める原点だった那覇市から大きな賞をもらえたことはとても光栄」と感謝。来季について「今年の記録を全て超える。ホームラン、打率、打点、リーグ優勝も全て超える」と力強く決意表明した。
授与式には山川選手が城北小学校時代に在籍した「首里マリナーズ」の児童らも駆けつけた。上原碧夏(ねお)君(11)は「山川選手のいっぱいホームランが打てるところが好き。身体が大きくてびっくりした。自分も将来プロ野球選手になりたい」と語った。
山川選手にとって、来年5月21、22日のソフトバンク戦(那覇)は地元凱旋試合。「野球は絶対生で見るもの。球場まで足を運んでほしい」と呼び掛けた。