沖縄社会大衆党は29日、来年夏の参院選沖縄選挙区(改選数1)の候補者選考委員会を開き、琉球大法科大学院の高良鉄美教授(64)の擁立を決めた。同党からは現職糸数慶子氏(71)も4選に向け意欲を示しており、調整が難航することも予想される。
高良氏は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する政党や団体で構成される「オール沖縄会議」の共同代表も務める。選考委は同日、擁立方針を伝え、高良氏も前向きな考えを示したという。
党は糸数氏側に世代交代を求めていた。後援会で年明けに対応を検討する。
那覇市で記者会見した選考委の大城一馬座長は「選挙では(高良氏が専門の)憲法問題も争点になる。共同代表として市民運動に力を入れ、知名度も高い」と選考理由を説明した。
自民党県連は来年2月の党大会までに候補者を決定する方針だ。