石垣市の県立八重山病院で1日、2家族の〝元日ベイビー〟が誕生した。そのうち、仲宗根さん家族は、親子二代続けて「亥年の元日」生まれとなった。
新栄町に住む仲宗根寿(ひさし)さん(36)、絵里香さん(29)、寿汰郎(こたろう)君(3)の家族に、2910㌘の元気な男の子が生まれた。絵里香さんは「(寿さんと)同じ亥年の元日に産んで、というプレッシャーがすごかった」と笑顔で振り返る。
寿さんは1983年亥年1月1日生まれの次男。出産予定日は2日だったが、家族の中での予定日はずっと「元日」になっていたという。絵里香さんは平成元年1月11日が誕生日なので、「1」が続くというめでたさも。
出産後、元日生まれを心待ちにしていた寿さんは「よくやった」と喜びと労いの言葉をかけた。絵里香さんは「皆の希望を叶えられた」と安堵し、「小さいと言われていたので、無事に生まれてきてよかった。次男というのはやんちゃだから、長男と仲良くやってくれたら」と願った。
名前は元日生まれのめでたさにちなみ、寿さんから「寿(ことぶき)」の字をもらって、決める予定という。
登野城に住む井上淳さん(43)、美礼さん(37)、美海琉(みうり)ちゃん(4)の家族には、2758㌘の元気な女の子が生まれた。
名前は美礼さんの「礼」と、沖縄生まれという意味を込めて「那覇」の「那」からとり、「礼那(れいな)」に決めている。
山梨県出身の美礼さんは、石垣出身の淳さんと石垣島で出会った。「沖縄の子だよ」という思いを込め、長女の美海琉ちゃんの名も「琉」球にちなむ。美礼さんは「無事に生まれてきてくれてありがとう。(とにかく)健康で。健康であれば何でもできる」と願った。