アマチュアカメラマンで、民宿たいらファミリー(平良正吉代表)経営の平良八重子さんが3日午後、石垣市登野城でサガリバナを撮影した。2011年からサガリバナの保全活動にも取り組んできた平良さんは「今の時期でもサガリバナは開花するが、寒さでつぼみのまま枯れることが多い。夜に開花し朝方には散ることから〝幻の花〟と言われるが、冬場に咲き、しかも24時間開花を保ち続けるサガリバナこそ、幻の花」と強調した。
サガリバナはマングローブより後方の湿地に生える常緑小高木。アフリカ東岸部から東南アジア、太平洋地域にいたる広い範囲に分布し、北限は日本の奄美大島。南西諸島では初夏に枝の先端部や葉の落ちた部分から長さ20~60㌢の花序を下垂させ、たくさんの花をつける。
平良さんは「桃林寺観音堂へのお参りの帰りにサガリバナが見たくなり、昨年たくさん開花していたところに寄り道。年明けのサガリバナに出会えた今年も、良いことがあるかも」と願った。