■「県民投票させて」市民ら役所前で訴え
辺野古米軍基地建設のための埋め立てを問う県民投票の実施を求める市民ら約30人が7日、石垣市役所前でプラカードを掲げ「投票させてくれ」「われわれの声を無視するな」などと訴えた。
次呂久成崇県議は「県民投票は、住民が直接政治に関わる唯一の手法だ。県内で、投票できる市とできない市があってはならない」と呼び掛けた。
参加した富里八重子さん(80)は「アジアでも韓国と北朝鮮が仲直りするなど、平和のきざしが見える。基地を辺野古にたらい回しすることは良くない」と話した。
集会は「『辺野古』県民投票の会」などが呼び掛け、県民投票の実施を決めていない6市の市役所前で一斉に行われた。
■「県民投票は無意味」有志の会、市に要請
辺野古米軍基地建設のための埋め立てを問う県民投票に参加しないよう求める石垣市民有志の会が7日、市役所に要請書を提出し「県民の血税5億5千万円を使用して行う県民投票に意味があるとは思えない」と訴えた。
要請書では県民投票について「普天間飛行場の危険性除去に関する具体策などを示さず、単に辺野古先周辺の埋め立ての是非を問うものとなっている」として、設問自体が「本末転倒」と指摘。
宜野湾市で県民投票推進派による損害賠償請求訴訟の動きがあることについて「訴訟の対象でないことは多少の法的知識があれば誰にでもわかること」と批判した。
有志の会メンバーは人。代表の尾崎誠さん(56)は「中山義隆市長が態度を表明する前に市民の声を届けようと思った」と話し、改めて県民投票不参加を求めた。