宮良小学校(仲間一史校長、児童136人)では、「性・エイズ教育」の一環として児童の自己肯定感を高めようと、同校の保護者と職員を対象に、児童への愛情を題材とした「五・七・五」でつくる「宮良小あったか標語」を募集し、校内で掲示している。
標語には▽「ただいま」と元気な声が待ちどおしい▽両親の笑顔の秘訣は子の努力▽300㌘親より食べる肉の量▽ありがとう親にしてくれてありがとう▽その笑顔どんなものより宝もの―など、約40人の標語が掲示板で紹介されている。
自分の親や、職員の気持ちが書かれた標語を見た児童らは「親が本当に思っていることが分かった」「普段は厳しいけど、優しいんだなぁと思った」「やっぱり親だなぁと思った」「冬だけど、気持ちが温かくなった」「見てると楽しくなった。ウキウキしてきた」と、自分の親に直接言うのは恥ずかしい胸の内を語った。
仲間校長は「まごころでつなぐつながる宮小っ子」という標語を提出。「真心とは純真で、嘘偽りのない純真な人を思う心。そういう気持ちで、児童同士、親、学校、地域、そして未来など、いろいろなつながりがある中で、宮小っ子が育ってほしいという思い」と話した。この標語は2018年度の八重山教育事務所スローガン「つなぐつなげるやいまの教育」にもちなんでいる。
標語は、世界エイズデー(12月1日)の時期に合わせ、昨年11月下旬に1週間ほど募集し、12月から紹介されている。今後、同掲示板には児童らの「夢」を掲示する予定もあるという。