竹富町は、七つの有人離島と石垣島の町役場をインターネットのテレビ会議システムによる中継で結び、住民に島々の未来を語り合ってもらう「海洋シンポジウム」を20日午後1時から開催する。町が全国で初めて策定した「海洋基本計画」の意義もアピールする予定。10日、町役場で記者会見した西大舛高旬町長は「『隔ての海』を『結びの海』にしたい。シンポを通じ、百年後に向けて町がどうなるのか、意見を聞きたい」と住民の参加を呼び掛けた。
町制施行70周年記念事業の一環。島々の会場にはスクリーンやテレビを置き「海洋のまち、竹富町」をテーマに、参加者が双方向で意見交換できるようにする。
会場は西表島東部地区の町離島振興総合センター、同西部地区の中野ちゅらゆな館、小浜公民館、黒島伝統芸能館、波照間農村集落センター、竹富まちなみ館、鳩間島コミュニティセンター、町役場。
「竹富町の自然環境と海洋基本計画」「海洋基本法と竹富町」「竹富町の希少植物と沖縄美ら島財団の取り組み」をテーマに琉球大の土屋誠名誉教授、内閣府総合海洋政策推進事務局の安達孝実参事官、同財団総合研究センター植物研究室の阿部篤志氏が各地域から基調講演。
「海をテーマに海を超えて島も未来を語ろう」をテーマに各島の参加者が意見交換するパネルディスカッションがある。ファシリテーターは笹川平和財団の古川恵太氏が務める。いきいき百歳体操、小中学生クイズ選手権、主要プログラム終了後の「ぶかり直し(打ち上げ宴会)」もある。
シンポジウムの模様は、町ホームページとリンクする「ニコニコ動画」で配信する予定。