最高177万円 高値に沸く JA枝肉セリ、上物率100%

石垣牛枝肉初セリが行われた=11日、八重山食肉センター

 JAおきなわ八重山地区畜産振興センターの石垣牛枝肉初セリが11日、八重山食肉センターで開かれ、お祝儀価格の高値に沸いた。今年は14頭が出品された。BMS5以上で上物率は100%。1頭当たりの最高額は177万5400円(税別)(生産・市肥育センター)だった。1㌔㌘当たりの最高額は3500円(生産者=比嘉豊さん)。1㌔当たり3千円以上の値が付くと会場から拍手が送られた。

 JAを代表して八重山地区本部の山城隆則本部長は「初セリにふさわしい牛」と感想を述べ、「現状に満足せず、石垣牛の魅力を国内外に発信するため、関係機関一同で取り組もう」とあいさつした。
 中山義隆市長は祝辞で、「優良肥育事業で支援していきたい」と今後も生産農家を後押しする考えを述べた。JA石垣牛肥育部会の比嘉豊部会長は乾杯の音頭を取った。
 セリでは14頭が出品。このうち、A5が3頭、A4は9頭。セリの結果、1頭当たりの平均値は126万43円。1㌔当たりの平均値は2761円だった。枝重平均値は452・9㌔。最大値は542・5㌔。
 1㌔当たり3500円の去勢牛を育てた部会長でもある比嘉豊さん(51)=登野城=は、「値段は初セリなので、良い価格を付けて頂いた。(最高値は)購買者の励みになるので、良い石垣牛が届けられるようにしたい」と新年の目標を語った。同枝肉は㈱高那が競り落とした。
 総重量で最高値を出した市肥育センターの去勢牛は八重山パーツミートが競り落とした。

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