日本青年会議所(JC)沖縄地区協議会と大学生を中心にした任意団体・movement2018は11日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、提言書を手渡した。提言書は「U―25若者沖縄ビジョン」と名付けられ、環境や基地、教育、経済、健康、貧困の計6分野の課題と解決策を提示。沖縄の現状も分析した上で、若い世代が求める10年後の沖縄像を示した。玉城デニー知事は「貴重な提言だ。6つの分野に関する提言も県政に生かせるよう取り組みたい」と話し、笑顔を見せた。
「U―25若者沖縄ビジョン」は、若者世代の低い投票率や政治参画意識の低下を打破し、若い世代に主権者意識を醸成し、影響力を持ったリーダーを育てることを目的に開始された「WASSHOI沖縄プロジェクト」の取り組みの1つとして作成された。若者らで構成する任意団体「movement2018」は、県内の各政党の議員らとの議論や、フィールドワークなどを行ない、提言書をまとめた。
同団体の代表で琉球大学に通う二宮あみさん(23)は「環境分野では、サンゴの養殖事業を行う方の話を聞き、大学教授の話も聞いた」「基地問題は、普天間の取りまとめをしている人にも話を聞いた」と語り、政治家だけでなく、多くの有識者や実務家との意見交換で提言が作成できたと振り返った。