米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する玉城デニー知事が、普天間飛行場の危険性除去の具体策について、自身のツイッターで「辺野古より早い解決策を示すのは政府の責任」と書き込んだ。危険性除去に向けて政府が進める辺野古移設作業に反対していることから、ツイッターでやり取りした宜野湾市民は「政府に責任を転嫁している」と知事を批判している。
ツイッターでの玉城知事の発言は、「りゅうの」という宜野湾市民のツイッターアカウントとのやり取りで書き込まれた。
玉城知事は7日午前0時9分、りゅうの氏から投げかけられた「辺野古の話をつぶした場合、普天間をどうするのか具体的な解決策は見付かりましたか?」との問いかけに対し、5分後の同午前0時14分に「ものごとは深く捉えて解決策を探さなければならないのです。沈思黙考。」と明確な回答は避けた。
その後、りゅうの氏が辺野古移設の対案を玉城知事に改めて求めると「りゅうの君。辺野古より早い解決策を示すのは政府の責任ですよ」と書き込み、政府にその責任があると訴えた。
また「辺野古移設は普天間基地返還の前提条件になっていない」と主張。りゅうの氏が「じゃああなたは過去、沖縄県民にうそをついたのですね」と追及すると「え?」という発言を最後に、玉城知事からの返事は途絶えた。
八重山日報の取材に対し、りゅうの氏は「国防のことなので解決策を考えるのは確かに政府の責任だが、政府はすでに考えた。それが辺野古移設。それに反対するのであれば、デニーさんが考える対案を政府に提案し、政府に判断してもらえばいいのではないか」と、玉城知事に反論した。
また、玉城知事のツイッターでは、安倍晋三首相がNHK番組で辺野古埋め立ての土砂投入について「あそこのサンゴは移している」と述べた際の動画と、一般ユーザーが「国のトップが大嘘つき」と罵倒した投稿をリツイートしている。6日午後8時45分にアップされている。