「糖尿病と歯周病に関する研修会」(八重山保健所主催)が19日夜、八重山合同庁舎で開かれた。講師には、にしだわたる糖尿病内科医院長(愛媛県)の西田亙氏が招かれ、「炎症でつながる糖尿病と歯周病」と題して講話。糖尿病と歯周病の関連を説明し、歯の減少が死亡リスクを高めることなどを紹介した。
西田氏は過去に肥満体だったことを紹介。高血圧、糖尿病予備群、重症不整脈などの症状がある不摂生な生活だったという。改善に向かったきっかけは、夕飯後の歯磨き。歯磨き後、フロスもするなど徹底した。
その結果、「歯がピカピカになると、汚したくなくなるので、夜食がなくなった。病魔も消えた」と効果を説明。「糖尿病をなくすには12時間の絶食時間が必要。1カ月に1、2キロはやせる」と体験を語った。
また、来場した医療関係者に「食事制限や運動をすることは難しい。だが、晩ごはん後に歯磨きをすることはハードルが低い」とアドバイス。医科・歯科連携については、「医科が口腔を語り、歯科が全身を語るとき、人々の心に初めて届く」と伝えた。
このほか、▽10本以上で1.5倍、20本以上で1.8倍死亡リスクが高まる▽歯を20本以上失うと大腿骨骨折が5倍に激増―など、データを元に紹介した。