玉城デニー知事は23日、在沖米軍トップの四軍調整官を兼任する米海兵隊第三海兵遠征軍司令官のエリック・スミス中将と県庁で初めて面会した。国土面積の約0・6%の沖縄に約70・3%の在日米軍専用施設が集中し、米軍関連の事故が相次ぐ現状に触れ、嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練を中止することも要求。「多くの県民は我慢の限度を超えている」と伝えた。スミス氏は「できる限り安全面に配慮する」と述べた。
玉城氏は、2017年12月に発生した米軍普天間飛行場(宜野湾市)に隣接する小学校に米軍ヘリコプターの窓が落下した事故を挙げ、「普天間飛行場の閉鎖・返還や(移設先の)辺野古の新基地を断念せよという思いも、この島で平和を求めていきたいという形として表に出ているものだ」と話した。
スミス氏は「この島の米軍関係者の責任を負う覚悟だ。率直な意見に感謝する」と応じた。「沖縄を含めた日本の安全保障に対して常に準備している。航空機の運用でも沖縄にいる全ての人の安全面に最大限配慮したい」とも述べた。
スミス氏は昨年8月に在日米海兵隊(司令部・沖縄)を統括する第3海兵遠征軍司令官に就任した。