「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票を巡り、県議会で選択肢を3択に増やすことで合意したことを受け、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は25日、記者団の取材に「何らかの方向、舵を変える必要があると思う」と答え、県民投票に参加する意向を示した。
松川市長はこれまで、関連予算の市議会での2度の否決や県の事前協議がなかったこと、また普天間飛行場の固定化に対する懸念などを理由に不参加を表明していた。しかし県議会与野党がそれぞれ譲歩したことについて、「全会一致の形での条例改正をするということからすると宜野湾市だけ(不参加)というわけには。なかなか厳しいだろうという思い」と述べた。市議会に対し「執行に向けて取り組んでいきたいむねの相談とお願いを申し入れている」とした。
また普天間飛行場の固定化に対する懸念を改めて示し「非常に大きな思いで望んでいかないといけない」とした。一方で「選択肢が増えたことは宜野湾市民としては投票に行きやすい環境ができたと思う」と評価した。
2月24日の投票日での実施については「可能」との認識を示した一方、投票所への入場券を告示日の2月14日までに全有権者へ送付することを困難視した。また投票日を1週間ずらした場合も、投票所の確保などに課題があると明かした。