県は25日、2月から本格的に始まるプロ野球沖縄キャンプのオープニングイベントを、県庁前で行った。各球団がキャンプを行う市町村の関係者らは、チーム名や自治体名が書かれたのぼり旗を持ち、設けられた特設ステージに順次登壇。ゲストトークも行われ、中日ドラゴンズの又吉克樹投手がキャンプの魅力や来年の抱負を語った。今年のキャンプでは、16球団が沖縄で来季に向け、トレーニングを行う。日本球団が9球団、韓国球団が昨年から1球団増えて7球団になった。同月23日、24日には県内各球場でオープン戦も行われる。
県は夏場のリゾート観光のオフシーズンである2月に、多くのファンや野球関係者の滞在が見込めるため、キャンプ受け入れ地である各自治体への経済波及効果に期待する。
キャンプ地情報を一元化したウェブサイトを開設し、ガイドブックも配布する。県内外に情報を発信し、集客増を目指す。また、那覇空港にもブースを設置し、積極的にPRする。
玉城デニー知事に代わりに主催者あいさつした文化観光スポーツ部の山城貴子統括監は「キャンプは県内最大級のスポーツコンベンション。昨年の経済波及効果は122億9千万円で、観客数は約37万7千人だった」と述べ、共に過去最高を記録したと紹介した。
ゲストトークで又吉投手は「プロ野球(選手)を目指したのは、ヤクルトの真中選手に教えてもらったのがきっかけ」と述べ、キャンプでプロ選手に会い、憧れたからだと振り返った。40人ほどの県出身の他の選手に負けないよう努力すると語り、来季への意気込みを見せた。