うるま警察署(與儀淳署長)は28日、10日に発生した工場火災の初期消化を行い、被害の拡大防止に貢献したとして、嘉手納基地所属の米軍人2人に感謝状を贈呈した。感謝状を授与されたのは、アルゴ・セサリオ一等軍曹とジャスティン・カネンバーグ上等兵。2人は車で付近を通りかかり、偶然、火災を発見、消化活動を行った。現場は具志川の製糖工場で、木造平屋造りのため、消化活動が遅れれば全焼し、被害が拡大していた恐れがあった。
火災は午後6時ごろ発生。セサリオ一等兵とカネンバーグ上等兵は車で県道10号線を走行中、現場から黒煙が上がっているのを確認し、119番通報するとともに、隣家から放水用のホースを借りて初期消火を実施した。
セサリオ一等兵は「私たち2人は基地外に住んでおり、地域とのつながりの重要性は理解している。私たちの行動が、地域貢献の良い例になれば」、カネンバーグ上等兵は「感謝状は身に余る光栄。地元警察の好意に心より感謝する」と語った。