「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票条例改正を巡り、野党・自民党の県議は対応が割れた。
宜野湾市選出の又吉清義氏、宮古島市選出の座喜味一幸氏ら5人が反対した。3択案で与党と合意した照屋守之県連会長、島袋大幹事長ら4人は賛成した。うるま市選出の仲田弘毅氏と名護市選出の末松文信氏は退席。石垣市区選出の大浜一郎氏、沖縄市区選出の花城大輔氏、那覇市・南部離島区の西銘啓史郎氏は採決した本会議を欠席した。
座喜味氏は本会議後、報道陣の取材に応じ「県民投票そのものが基地問題になじまない。尖閣諸島を含む南西諸島の立場からすると、単純な賛成反対で済まされる問題ではない」と説明した。
賛成した中川京貴氏は「(条文に)普天間の危険性除去も入れてほしいと言ってきた。(選択肢に)『やむを得ず』を入れていたら、全会一致になった」と話した。島袋氏は、選択肢を3択にした知事提出の改正案について「知事や副知事、担当部局からでさえ、一切説明がなかった。そこが問題だ」と振り返り、県側の説明不足を強調した。
島袋氏はまた「確認と一任を決めるのが大前提だが、手順を取れてなかったのは事実だ」と話し、全会一致にまとめるため議論をしたが、最終的に県議個人の判断に委ねたとした。